ロータリークラブ2

今回の「ロータリー青少年指導者養成セミナー」。参加者のほとんどが一般の社会人で、演劇に関心のある方やミュージカルファンがそう多いとは思えなかった。だから当初テキストづくりは難航。

「歌って、踊って、台詞もしゃべって、のミュージカルであれば、終了後の達成感があります。いかがですか?」。私の提案に、「ミュージカル? 歌があると知ったら、皆、引いてしまうかもしれません」。セミナー実行委員会の方が申し訳なくお答えになった。うーん……。

 で、「寸劇」で行くことにした。お芝居。だが、ストレートプレイの俳優でも日頃から肉体訓練としてダンスやボーカルのトレーニングを行う人は多い。だから今回の参加者にも、プロの俳優が行っているであろう日常トレーニングをミニ体験してもらおうと、ジャズ・ストレッチとボーカル発声をカリキュラムに入れた。

松永さち代君と西島美子君の出番だ。それぞれ25分ずつで、私の台詞の発声が30分。以上をウォーミングアップとした。

 さて、肝心な寸劇。ワークショップ参加予定人数をまずは90人と想定し、寸劇6つを私が考案し、参加者を6つのグループABCDEFに分けた。1グループが15人。さらに1つの寸劇の中に3つのシーンを作り、グループ内15人をそれぞれのシーンごとに割り振る。つまり1シーン5人の計算。

以上を基本形とし、実際の参加者の増減はテキストにおける登場人物の増減として、現場で調整すればよいと考えた。

 ところで今回の目玉。それは羽鳥塾の塾生がそれぞれ各グループのリーダーとなり、演技指導、演出を行うことだ。

浅野哲、門川明日香、菅野直美、坂本一海、野口智世、麦谷八絵の6人にとってはもちろん初めての経験。皆、戦々恐々としていた。私はニンマリして彼らに言った。「教えることは教わることだよ」

 2日目と3日目の各1時間。ワークショップ参加者とは年齢も近い塾生6人の格闘が始まった。

次回は「ロータリークラブ」の最終回。

2009年06月26日